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事業名

私たちの守るもの(旭山に残る希少種保護と生物多様性の保全活動)

【札幌市】旭山自然調査隊 Webレポート

◆団体名 旭山自然調査隊

◆事業名 私たちの守るもの(旭山に残る希少種保護と生物多様性の保全活動)

 

旭山自然調査隊は、北海道e-水プロジェクト助成金で、旭山の森にて希少種保護と生物多様性の保全活動を行いました。調査、保護活動、体験型自然観察会を連動させ、計画的かつ継続的な活動 を実施しました。 

 

その1「体験型自然観察会」の開催

毎月1回、一般参加者を募り体験型自然観察会を実施しま した。この観察会を実施するために、観察場所の整備や対象 となる生き物調査を継続的に行いました。また、外来種を取 り除く作業やエコスタック(生き物のすみか)の保守点検など、保全活動として人手が要る作業を観察会の参加者にもおこなってもらいました。

水辺の命を守る活動として、4月ふしぎ池にてエゾサンシ ョウウオ、エゾアカガエル調査、5月双子池作り、6月円山川源流生き物調査、9月ふしぎ池の池底改良作業を行いまし た。

在来の樹林を守る活動として、5月春の生き物調査、7月夏の生き物調査、8月夜の生き物調査、10月温暖化を考え る、11月秋の生き物調査、事業期間外とはなりましたが12月間伐体験と間伐材を使い啓発看板作りを行いました。 活動9年目となる今年は、立ち上げメンバーの児童が高校生になりました。この高校生メンバーは特級隊と呼ばれ、今年から参加者の活動支援をおこないました。参加者を増やす取り組みに加え、指導者的立場のできる人材を育成する取り組みと、活動内容が広がった一年でした。参加する児童からは特級隊は自分たちの近未来像として映り、活動の継続が意識付けられる効果を感じました。保全活動も軌道にのり、ふしぎ池の水質改善は3年目となりました。また、園内の水辺で行って いるニホンザリガニチャレンジの調査範囲も広がっています。特に保護しているオオムラサキは、 「母樹」 「巨木の谷」 「みんなのこみち」 「学びの森」とエゾエノキを植えたすべての場所で卵を確認することができました。 

 

その2「旭山緑のサポーター制度立ち上げ」 旭山自然調査隊は子供の活動を保護者が支援し専門家を招聘し活動をしてきました。今年初の試みとして、保護者以外にも活動を支援してくださる方々を「旭山緑のサポータ ー」として募集しました。

特級隊メンバーが中心となり、募集要項、活動内容を検討しました。子供たちの自然との触れ合いの機会創出をお手伝いし、旭山の希少種や生物多様性を守ることの意義を多くの人に伝えることができました。挨拶状、活動のしおり、腕章を配布し啓発看板を設置しました。公園ボランティアさん、学生ボランティアさん、来園者のみなさんといった係る方々を一元的にまとめることで情報の伝達や集約がしやすくなりました。

 「地域住民や来園者の皆さんが旭山の森を守っていること」や「生き物ルール」をお伝えすることで、希少種の採取や盗掘などの抑止力となることを期待しています。これからも「地元の自然を守りたいと想う心」を育てるような、草の根運動を続けていきます。

旭山自然調査隊
次世代コース

旭山自然調査隊

事業名

私たちの守るもの(旭山に残る希少種保護と生物多様性の保全活動)