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事業名

河川の水質及び生息物調査、河川周辺のクリーン活動

【豊頃町】十勝川のシシャモを守る会 Webレポート

◆団体名 十勝川のシシャモを守る会

◆事業名 河川の水質及び生息物調査、河川周辺のクリーン活動    

 

十勝川のシシャモを守る会は、北海道e-水プロジェクト助成金で、牛首別川、下牛首別川、背負川、カンカンビラ 川、トンダベツ川(以上豊頃町内)、下頃辺川、浦幌川(以上浦幌町内)の7河川で水質環境の指標の一つであるCOD 値の測定を行いました。調査河川は、十勝地域の主要魚種サ ケの遡上河川十勝川に合流する河川で、遡上環境を守るうえで重要な取組みとして、16年間継続して実施していま す。調査は、気温・水温の測定とCODキットを使っての測定値の決定です。調査結果は、例年同様高いCOD値となりました。畑作地帯や酪農地帯を通る河川の多くは、この様に高い値を示す傾向があります。今後に おいても、急激な変化が無いよう見守る必要があるとして、会員一同、明年も継続して調査することを確認したところであります。

また、水質調査と同時に下牛首別川周辺の清掃活動も実施しま した。サケの遡上環境を維持するためにも、水質調査同様に大切な取 組みと考えており、ゴミの不法投棄などが無いよう監視していきたいと考えています。プラスチックゴミや空き缶などを拾いながら参加者の一人が「少しでも多くのサケが帰ってきて欲しいと願って、ゴ ミを集めました。」と話していました。来年もこの取組みをやりましょうと全員で確認したところでした。

さらに、町内の河川はもとよ り、十勝管内のサケの遡上環境維持の活動にも協力しようという事が話し合われ、サケ孵化場周辺で実施されている「メン川」の河川清掃活動にも積極的に参加していくことといたしました。

近年、十勝管内では多くのタンチョウ見られるようになりました。一部のタンチョウでは、十勝管内で越冬する個体も確認されています。昨年、会員が、町内河川でタンチョウの索餌行動を確認したとのことから、現地を確認したところ「モクズガニ」、「アメリカザリガニ」などの体の一部があり、これを受けて、水質調査、河川清掃と同時に、タンチョウの餌となる甲殻類の生息状況の調査を実施しました。採捕方法について十分な検討を加えなかったこともあり、採捕された水産動物は、フクドジョウ とウグイの2魚種で、残念ながら甲殻類は確認できませんでした。会員からは、適切な指導者のもと再度チャレンジしようとの意見が出され、来年もこの調査を実施することといたしました。

本会は、当初、水質調査を通じて、異業種交流をしようという考えから発足した会ですが、自然環境を注視する会員のおかげで、今日まで活動が支えられています。今後においても、多くの有識者のアドバイスを頂きながら、小さな活動ですが、継続していきたいと考えております

十勝川のシシャモを守る会
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十勝川のシシャモを守る会

事業名

河川の水質及び生息物調査、河川周辺のクリーン活動