Webレポート

事業名

頓別川クリーンアップ事業 2024

【中頓別町】特定非営利活動法人中頓別町まちづくり協議会 Webレポート

◆団体名 特定非営利活動法人中頓別町まちづくり協議会

◆事業名 頓別川クリーンアップ事業 2024    

 

本事業は、ふるさとを流れる川、頓別川をカヌーを使って約2キロメートルの河畔林や川原にあるゴミ(生活ゴミ や産業ゴミなど)を拾い集めるとともに、川の持つ植生や魚類、鳥類の生息状況も併せて調査し、広く現状を伝えること を目的として取り組みました。また、昨年同様にゴミの一部を住民向けに展示をすることも企画しましたが、残念ながら展示予定の施設が改修中で、できませんでした。

本事業への参加は、毎年新しい方々の応募もあり、少し ずつではありますが活動が広められていることを実感しています。さらに親子連れや若者の参加も多く、今後の事業の継続についても大きな手ごたえを感じることができました。 リサイクルや分別意識が培われ、生活ゴミは年々少なくなっているのですが、産業ゴミ、特に農業系のビニール、プラスティック、また車のタイヤなどが目立っています。

農業系のゴミは、おそらく故意に捨てられたものではなく、風に吹かれて河川へたどり着いたものが多いのではと感じ ています。 それらは最終的に海へ流れつき、マイクロプラスティ ックとして海の生態系はもちろん、魚食を通じて我々にも大きな影響を与えるものとして考えるとき、この活動は自分たち自身のために行っていることが実感できる、と参加 者で話しました。 また、植生や川の生態系の現状については、特定外来種であるオオハンゴンソウが川原にも広範囲で繁茂している こと、ウグイやヤマメ、ドジョウなどに普通に見られる魚の数が以前と比べて少ないこと、また、外来種であるニジマスが多く見られることなど、以前とは違 った様子もうかがい知ることができました。

その反面、絶滅危惧種であるカワシンジュガイの数は保たれていることも判りました。 このような、川と親しむ活動そのものが地域のなかで減ってきていることが、川に対する関心を生まないのであれば、意識してそれを増やすこと、また、関心を向けさせる工夫を考えることが 大切です。 上記の問題意識のうえに、今回は川の現状をどうやっ て伝えるかとして、「川の地図」を制作することにしました。これは、マチなかの流域を中心に生態系の特長やゴミの現状、そしてこれまで刻まれてきた歴史や親水ポイントなど も紹介しながらイラスト風に落とし込んでみようとするも のです。ただ、よくばり過ぎたためか、作図、編集、レイアウト に時間を要してしまい、本事業の期間中に完成できなかっ たのが反省点です。2025年1月中には印刷(B4判両面)を終え、地域の学校の児童・生徒や関係機関に広く配布する予定ですので、ご期待ください。 また、e-水フォーラムの報告会の折に話した内容で、発表者から嬉しい報告もありました。お隣の町浜頓別町のこどもたちも来年度は、本事業に参加したい旨の提案があったそうです。浜頓別 町とはこの頓別川でつながっており、「川上・川下」の関係にあります。ですので共同して行うこ と、ましてや流域を共有するこどもたち同士が行うことの意義は大きなものがあります。参加者が多ければ、複数回に分けて行うことも検討にしながら計画しようと考えています。来年再度e-水プロジェクトに応募する場合は、「次世代コース」としての枠をお願いすること になりそうですので、よろしくお願いいたします。

特定非営利活動法人中頓別町まちづくり協議会
しずくコース

特定非営利活動法人中頓別町まちづくり協議会

事業名

頓別川クリーンアップ事業 2024