Webレポート
石狩川中流域の子どもたちによる『森と海をつなぐ里川の自然』プロジェクト
【砂川市】 特定非営利活動法人 みんなの Webレポート
【事業名】
石狩川中流域の子どもたちによる『森と海をつなぐ里川の自然』プロジェクト
【事業目的】
地域の自然環境(石狩川・砂川遊水地・北光沼・里山・公園)を題材に、子どもや若者が実体験を通して環境への関心を高め、自然との関わり方を学ぶことを目的に実施しました。観察・調査・体験活動を重ねることで「見て・感じて・考える」力を育み、地域の自然資源への理解を深めることを目指しました。
【事業内容・実施概要】
野鳥観察では、宮島沼で春の渡り鳥を観察し、渡りの理由や自然環境との関係を学びました。また、砂川遊水地や滝川西公園など身近な場所でも双眼鏡を用いて観察を行い、多様な鳥が生息していることを知りました。
水質調査では、砂川遊水地および北光公園において、色・におい・水温・アンモニア濃度・生きものの有無を2週間おきに同じ方法で調査しました。アンモニア濃度はいずれも0.2以下で大きな汚染は見られませんでしたが、透明度や生きものの数に場所や時期による違いが確認されました。なお、クマの出没情報を受け、安全面を考慮し3回で終了しました。
夏には昆虫や水生生物、植物の観察を行い、外来種駆除も体験し、人の関わりが環境に与える影響を学びました。さらに、砂金とり体験、水の循環調査、里山合宿などを通して、川や里山について体験的に理解を深めました。
調査や体験の成果は、サイエンスカフェや生きもの分布図、里川クイズ集としてまとめ、地域へ発信しました。
【成果・効果】
学校に足が向かず学びの機会に恵まれない、フリースクール利用の子たちの生きた学びの機会になりました。
放課後や休日に参加する子どもたちも含めて、自然を「見る」だけでなく「調べて比べる」視点を身につけることができました。
同じ地域でも、場所や時期によって自然環境が変化することを実感できました。
それぞれの活動を通して、その道を極めている同学年の子や大人に触れることで、深く探求する格好良さを知ることができました。
体験を通じて、自然や環境への関心が高まり、「また調べたい」「守りたい」という声が多く聞かれました。
【今後の課題と展望】
フリースクールの子はこだわりが強く、決められたことを継続することが得意なことから、今後も継続して観測しながら、何かを発見できるか粘り強くやっていきたいと考えています。
今後は、季節を通した継続的な調査や、たくさんのその道の達人たちに触れ合いながら研究し、調査結果を地域に共有する機会を増やしていきたいです。
また、安全対策を十分に講じながら、子どもたちが主体的に調査計画を立てられる活動へと発展させていきたいです。
私たちの活動は他の団体に比べ専門性は少ないですが、広く地域の自然の特徴や専門家の皆さんに助けていただきながら、競争や評価に依らない生きた学習を地域の多様な子どもたちと分かち合っていきたいと考えています。
その結果、「不登校35万人、子どもの自殺529人」という苦しい状況に置かれた子どもたちが、自分を解放して好きなことに夢中になれる、自分のままで大丈夫と思えるきっかけを作っていきたいです。
特定非営利活動法人 みんなの
石狩川中流域の子どもたちによる『森と海をつなぐ里川の自然』プロジェクト
北海道砂川市にて子ども若者を中心とした地域の居場所「みんなの秘密基地」を運営し、無料フリースクール、放課後や休日のユースセンター(子ども若者の余暇活動拠点)、子ども食堂、学習支援や、不登校や発達障害をテーマにした大人の「つながるお茶会」、誰でも参加できる対話型研修会「おとなの研修」、また地域住民を講師に迎え自然環境を活かした野外活動など各種イベントを開催しています。