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事業名

絶滅危惧種エゾホトケが生息する江部乙うりゅう沼湿地 保全プロジェクトを始めよう!

【滝川市】 滝川高校しめっちレンジャーズ Webレポート

 今回着目したエゾホトケは身近な湿地でみられる淡水魚。彼らはわずかに残存する小さな湿地環境で命を繋いできた生き物たちです。彼らが生息する小さな湿地環境は、注目されることなく、保全や保護の対象として認知もされにくく、常に消滅の危機に置かれています。

人為的な開発によって生息環境が消滅していたという事例も少なくありません。そこで私たちはこれらの淡水魚たちの生息状況を調査し、残存する小さな湿地環境が稀少な生物が生息する重要な生息適地である評価を示すことを目的としました。また市民向け観察会、報告会を実施し、身近な自然に興味関心を持って、自分たちの暮らす地域の魅力を再認識することを目的としました。 

まず、滝川市江部乙のウリュウヌマ川及び周辺湿地に生息している稀少淡水魚『エゾホトケ』の生息状況を調べるため、川に入り漁網を使って水生生物の採集調査(モニタリング調査)を実施しました。5月から9月にかけて全6回実施しエゾホトケ、ヤチウグイ、エゾウグイなどの在来種だけでなく、モツゴ、タモロコ、タイリクバラタナゴなどの外来種も多数採集しました。市民向け観察会では地域の方と一緒に採集調査を行い、地域の湿地環境に稀少な生物が生息していることを知ってもらいました。

採集した魚については、飼育水槽設備を滝川高校内に設置し、生態観察及びマクロ写真撮影による形態観察から種を同定しました。結果、5科14種の淡水魚の生息を確認しました。今回の活動はポスターにまとめ飼育水槽とあわせて展示を校内外に公開し、高校生や市民むけに活動を紹介しました。滝川市江部乙ウリュウヌマ川周辺湿地では5科14種の淡水魚を確認し、そのうち在来種はエゾホトケ、フクドジョウ、ヤチウグイなどを含む4科7種でした。

採集調査と市民向け観察会を実施することで、稀少な生き物が、身近な自然環境に生息していることを知る貴重な機会となり、参加した地域の方や高校生もあらため身近な自然環境に興味関心をもつことができた機会となりました。 

今後もこのような採集調査や観察会を定期的かつ継続的に進めることで、稀少な生き物の分布状況の推移を注視しながら地域の方々の関心を高めていきたいと考えています。次年度以降は調査地も少しずつ広げ、滝川市全域での分布状況も調べていきたいです。 

滝川高校しめっちレンジャーズ 

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事業名

絶滅危惧種エゾホトケが生息する江部乙うりゅう沼湿地 保全プロジェクトを始めよう!

滝川高校しめっちレンジャーズは、滝川高校の理数科と科学部を中心に湿地の生き物好きの有志が集い結成された団体です。特に理数科では毎年宮島沼でのマガン観察、水質調査、トノサマガエル捕獲調査など湿地のフィールド調査を実施してきました。今回は地元滝川市江部乙にある「うりゅう沼湿地」周辺で、北海道の稀少淡水魚エゾホトケの生息状況調査に取り組み貴重な湿地環境の保全のための調査研究を行います。