Webレポート
田んぼのようちえん「いつんぼ」
【札幌市】一般社団法人 楽子森 Webレポート
◆団体名 一般社団法人 楽子森
◆事業名 田んぼのようちえん「いつんぼ」
「田んぼってどんなところ?」
「ごはんはどうやってできるの?」
「どんな生き物がいるの?」
田んぼに興味を持った親子さんたちが5月から11月まで の月1回、田んぼに集合しました。
(場所:札幌市南区石山六区のふゆみずたんぼ)午前は3・4歳児親子さん(7組)、午後は5歳児親子さん(5組)と保育士3人で田んぼ活動を行いました。
(田んぼのようちえん活動:全7回)
5月:畦塗り
6月:田植え
7月:草取り
8月:生き物調べ
9月:葦であそぼう
10月:稲刈り
11月:脱穀
(その他)
・ひと粒試食タイム:稲刈り時と脱穀時に殻を剥いて食べ比べをしました。
・絵本の読み聞かせ:田んぼ活動の内容にあった絵本を選択しました。
・植物から食べ物へ:7か月を通して稲の成長を観察し、田んぼとごはんの繋がりについて気づきがありました。
・ 「いつんぼ日記」 :毎回田んぼに関するお題に合わせて想像して描く絵日記です。当日田んぼで実際にみて描くことで違いや新しい発見がありました。ご家庭での振り返りに使用してもらいました。(絵を描くのが難しい児には保護者が聞き取りをして代わりに描くように配慮しました)
・生き物のお話:田んぼでは毎回たくさんの生き物に出会い、危険な生き物の話や見つけた時の対処方法等も共有しました。初めての顕微鏡での観察は保護者も楽しんでいました。食う食われるの関係が少し解ったようでした。
・田んぼの言葉と算数:聞きなれない田んぼ用語を説明し、7月の草取りでは算数の言葉を草を使い確認しました。
・発展:12月に試食会を実施しました。みんなで作ったごはんはとても美味しかったです。
(結果)
水や泥に少し抵抗があった児も回を重ねる毎に慣れ、毎回田んぼを楽しみに来てくれました。脱穀時、唐箕から籾が出てくると籾を触って「おこめだ!」発言(3歳児)があり、稲とお米が繋がりました。 田んぼは、通常の幼稚園や保育園以外に親子さんが集ま る心地いい「居場所」となりました。
田んぼ活動を通し原体験が今後の子どもたちの「生きる力」にどう影響していくのか、楽しみです。

一般社団法人 楽子森
田んぼのようちえん「いつんぼ」