Webレポート
いにしえの水辺を守る(小松前川支流域環境保全活動)
【松前町】小松前川支流域環境保全ネットワーク Webレポート
◆団体名 小松前川支流域環境保全ネットワーク
◆事業名 いにしえの水辺を守る(小松前川支流域環境保全活動)
江戸時代幕末に、日本最後の城郭(福山城)が築城され、その際必要とされた水濠確保のため、小松前川上流から人工的に支流を築いたものです。 その後、その支流を活用し、稲作や畑作が行われ、その時に使用した農薬などで支流域の一部が荒廃し、それまで多く見られたホタルなどの昆虫が、数を大きく減らしていきました。
その後今から7・8年程前から、支流域にホタルが見られるようになったこと、またこの支流域は松前公園を縦断する貴重な水辺でもあることから、自然環境保全及び公園内を楽しむ人々のための景観を維持するため、松前町や松前さくら漁業協同組合、また渡島総合振興局の応援を頂き、令和3年3月、7団体の構成で今ネットワークを立ち上げました。この活動においては、環境保全は勿論のこと、次世代を担う子供たちに伝える為、松前公園に隣接する松城小学校5年生の授業の一環として、毎年継続する事としております。
【6月7日(火)松前の観光(自然・歴史・動物・植物・食)をテーマに授業開催】
対象:松城小学校 5 年生17名 講師:松前観光協会事務局
【6月14日(火)小松前川支流域変遷についての授業開催】
対象:松城小学校5年生19名 講師:松前町教育委員会学芸委
【7月1日(金)支流域自然観察フィールドワーク開催】
対象:松城小学校5年生19名 講師:当会代表(元松前町教育委員会学芸員)
【10月4日(月)活動看板製作・設置完了】
参加:松村・吉田・木田 今活動のシンボルとなる看板を地元建築業者に作成依頼、松前らしい看板が完成し設置となった。
【10月20日(木)支流域清掃活動実施】
参加:松城小学校5年生他教職員、松前町教育委員会、松前町商工観光課、松前さくら漁組他
【10月20日(木)生息域周囲に保護及び安全柵設置】
参加:松前観光協会3名
【10月24日(月)卵床(丸太杭に苔を巻いた)を設置】
参加:松前観光協会・松前町商工観光課5名
本年度はコロナ禍による移動規制、ヒグマ出没による安全対策のための事業中止がありましたが、子供達対象の授業は予定通り実施された。今後も来年度5年生を対象とした授業を行い、環境や小松前川支流域の歴史などについて今後も授業を行い、一人でも多くの環境を大切にする子供を育てていきたい。

小松前川支流域環境保全ネットワーク
いにしえの水辺を守る(小松前川支流域環境保全活動)