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事業名

釧路川流域におけるイトウ生息環境再生と個体群復元の取組

【釧路市】釧路自然保護協会 Webレポート

◆団体名 釧路自然保護協会

◆事業名 釧路川流域におけるイトウ生息環境再生と個体群復元の取組

 

【事業概要】

2020 年に自然再生推進法の認可事業として策定した実施計画に基づいて、釧路川支川において魚道整備等の河川環境再生事業と関連する生物調査を実施しました。 

2022年度の事業実施内容は下記のとおりです。今年度は整備した魚道を通って、約40年ぶりに上流域におよそ 200 尾以上のサクラマスが遡上して産卵するのを確認できました!河川全体で魚類の資源量が回復しつつあります。

 

【魚道設置河川における生物調査等】

4・5月 釧路川支川におけるイトウ産卵床分布調査 

5月 釧路川支川におけるイトウ卵採集と飼育施設における育成開始 

9月 サクラマス産卵調査 

9月~11月 サケ産卵調査 

10月~11月 魚類生息密度調査 

 

【魚道整備関係】 

(1)2022年6月~8月 魚道設計のための現地調査 

(2)2022年6月 地域住民と魚道構造について打ち合わせ、関係 行政機関への魚道整備許可の申請 

(3)2022年4月~11月 3 基の既設魚道の改良工事と1基の追加整備を実施

釧路自然保護協会
e-水コース

釧路自然保護協会

事業名

釧路川流域におけるイトウ生息環境再生と個体群復元の取組

釧路湿原の名づけ親として知られる北海道教育大学釧路校の故田中瑞穂教授が自然保護協会の組織化を強く訴えられ、1971年7月9日に結成総会が開かれました。北海道自然保護協会釧路支部として、支部長に上田五郎氏、幹事長に田中瑞穂氏が就任し会員30名により発足しました。1972年11月8日に開催された釧路湿原市民シンポジウムでは、田中試案として「釧路湿原国定公園化構想」を提案しました。その後、同支部は1975年5月17日に「釧路自然保護協会」として発展独立しました。1981年6月には釧路湿原の国定公園化構想を発展させ、「国立公園化構想」を発表し、国立公園指定に向けて活発な活動を進めてきました。また、大楽毛海岸砂丘植生の復元、武佐の森や春採湖の保全などにも積極的に取り組んできました。このように、釧路自然保護協会は釧路地方や特に釧路湿原の保護・保全に対して調査研究や動植物や自然環境の保全活動を展開してきました。