Webレポート
外来生物アズマヒキガエルの駆除事業
【深川市】深川ひきがえるバスターズ Webレポート
◆団体名 深川ひきがえるバスターズ
◆事業名 外来生物アズマヒキガエルの駆除事業
≪4月16日・18日≫
フェンス設置作業を皆で行いました。(写真1)
繁殖池に入ろうとするヒキガエル成体を池の周りで阻止するため、7つの池に総延長約1キロメートルのフェンスを設置しました。悪天候の中20名の会員が集まり、例年以上のスピードで所定のフェンスを設置することができました。
≪4 月 22 日≫
池の水抜き工事を行いました。(写真2)
Mさんの池は、高齢化で管理ができなくなり、草が繁茂し、ヒキガエルが大繁殖していました。そこで今回、ヒキガエル駆除を主目的に、重機で堤を切り、 水を抜く工事をしました。さらに、6月 23日にも重機を使って、別のYさんの池で同様の工事を行ったほか、Kさんの池では、フェンスが張れるよう岸辺の周回路作りをしました。
≪4月23日~5月29日≫
連夜の夜間捕獲を行いました。(写真3)
ヒキガエル駆除活動のメインイベント、繁殖期における毎晩の巡回捕獲作業を延べ451人の参加で行いました。その奮闘ぶりは5月26日の北海道新聞 (中北空知版)にも大きく掲載されました。
≪6月1日・2日・5日≫
フェンス撤収作業を行いました。(写真4)
池の周囲に設置したフェンスの撤収作業を皆で行いました。6月5日は朝8時から総勢18人が参加して4つの池のフェンスを一気に撤収しました。余った時間は、オタマジャクシ捜しもやりました。
≪6月5日・12日・19日≫
皆でオタマジャクシ除去を行いました。(写真5) 夜間カエル(成体)を捕獲し、産まれた卵もできるだけ引上げましたが、その後、池によってはたくさんのオタマジャクシ(幼生)が発生しました。繁殖(次世代の発生)阻止をより完全なものにするべく、皆でオタマジャクシの除去を行いました。
≪7月1日≫
会員通信特別広報版を市内に配布しました。
新型コロナ対応で、今年も講演会や公開行事は中止しました。それに代わる普及啓発活動として、深川市内に配布する会員通信特別広報版を発行しました。外来生物の基本的な説明から今年の駆除活動の成果まで載せています。
≪10月3日~11月19日≫
池の回りの環境整備をしました。池の回りは夏から秋にかけて草木が伸びて繁茂します。来春の繁殖期に駆除活動を安全かつ効率的に行えるよ う、周囲の草刈り、立木の剪定、歩道作りなどを行いました。重点的に駆除を行っている池を対象に、天候の良い日に少人数で行いました。
<今年の成果と、今後の見通し>
駆除対象としたほとんどの池で、今年の繁殖、つまり次世代の子カエルの発生をなくすことに成功しました。捕獲したヒキガエルは総数 6,318 匹、卵と幼生はそれぞれ数十万~百万匹になりました。寿命の長いヒキガエルですが、バスターズ活動4年目にして、減少傾向がはっきりしてきました。今後、より完全に捕獲し、周辺地域 からの再侵入が少なければ、地域内の生息数は毎年着実に減少していくことが期待できます。

深川ひきがえるバスターズ
外来生物アズマヒキガエルの駆除事業