Webレポート
水辺の命 みんなの守るもの
【札幌市】旭山自然調査隊 Webレポート
◆団体名 旭山自然調査隊
◆事業名 水辺の命 みんなの守るもの
旭山自然調査隊は、北海道e-水プロジェクト助成金で、旭山の森における集水域で水辺の環境整備および水辺の命を守る活動を行いました。調査、保護活動、自然体験プログラム(自然観察会)を連動させ、旭山の森に残る環境を守る活動を行いました。
整備、調査として、春、ふしぎ池のまわりを観察会ができる状態に保つため、笹刈りやごみ拾い、啓発看板の保守点検作業を行いました。また、ふしぎ池と界川に定点カメラを設置し、水辺をとりまく生き物調査をしました。
啓発活動として、近隣小学校の4年生の児童約150名に、身近な自然や生き物を知ってもらうことを目的に、総合学習「旭山ウォーカー」を行いました。1回目は学校にて「旭山の自然について」講演し、2,3回目は現地学習をおこないました。旭山ウォーカーでは、生き物のすみかである森や水辺について、旭山が森と都市をつなぐ里山的環境であり、その重要性についてお話しました。また、現地学習の散策場所となる「学びの森」に啓発看板を作成したり、日本アマガエルの産卵場所を作る計画などを行いました。
自然体験プログラムとして、観察会を4月、6月、7月、8月、10月、11月(2 回)、12月の8回、外部講師をお招きし行いました。4月はふしぎ池にて、エゾサンショウウオやエゾアカガエルの観察を行いました。生き物を捕まえて観察するだけでなく、水中カメラを使い水の中を撮影しエゾサンショウウオの雄が雌を待つ姿をみました。6月は円山川の源流にて児童全員が川に入り、追い込み漁を体験しました。2017年以来の魚を見つけることができました。今年は「アメマス」を確認しました。(2017 年はハナカジカ)10月には真駒内川まで遠征しサケ、ニジマスの遡上を観察しました。
今年はコロナで 5月の活動ができなかったり、7月後半から 11月まで、活動場所の旭山記念公園に熊が出没し、公園が閉園するなど困難にみまわれました。観察会の内容や場所を変更し、生き物調査は延期するなど変更が相次ぎました。それでも児童は、知恵を出し合い、活動を続けました。 熊の出没により、札幌の都市計画についてや野生生物と人間の共存について改めて調べ考えることになりました。
継続した取り組みと新たな取り組み、刺激的な一年となりました。今年できなかった「日本アマガエル計画」やふしぎ池の堆積物を取り除く計画など、来年も活動を続けていきたいです。

旭山自然調査隊
水辺の命 みんなの守るもの