Webレポート

事業名

ヨコスト湿原自然環境調査

【白老町】白老町環境町民会議 Webレポート

◆団体名 白老町環境町民会議

◆事業名 ヨコスト湿原自然環境調査

 

当会議では、環境省の「日本の重要湿地」に選定されており、動植物の重要な生息・生育地として注目されているヨコスト湿原の現状を把握するため、自然環境調査を実施しました。 

 

調査実施項目は、鳥類と植物に限定し、昆虫、魚類、水質等については専門性、調査員数など対応が困難なことから、調査対象から除きました。鳥類の調査については、日本野鳥の会会員を中心に4名体制により、2021年4月~10月まで、延べ71回の確認作業を行いました。その結果、69種が確認されました。2011年度に白老町が実施した鳥類調査時は、64種でありましたが、今回、新たに25種が確認されました。環境省の準絶滅危惧も含まれております。今後、冬季に向け、渡り鳥も飛来することが予想され、なお増加が見込まれます。

 

植物調査については、5名の調査員により、2021年4月~9月まで、 延べ18回の確認作業を行いました。169種が確認され、環境省の絶滅危惧種も含まれていました。(2011年度の白老町の調査では、463種が確認) 

 

調査員からは、「湿原への流入水路に植物の侵入が見られ、乾燥化が進んでいると思われる」 「それによって沼部分の面積が小さくなり、今後、ここで越冬する水鳥にも影響が出ると思われる」 「外来種のオオアワダチソウやユウゼンギク等がその面積を拡大させており、在来種への影響が懸念される」その他、エゾシカによる植物の食害、希少植物の盗掘、ゴミの不法投棄など、今後対策が必要であるとの感想が寄せられました。

 

今後は、今回の調査結果を含め、町民及び来町者向けにパンフレットを作成し、町の宝物である「ヨコスト湿原」をPRして行きたいと考えております。

白老町環境町民会議
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白老町環境町民会議

事業名

ヨコスト湿原自然環境調査