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事業名

ウトナイ湖サンクチュアリ開設40周年記念イベント 美々川すいすいツアー

【苫小牧市】公益財団法人日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリ Webレポート

◆団体名 公益財団法人日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリ

◆事業名 ウトナイ湖サンクチュアリ開設40周年記念イベント 美々川すいすいツアー

 

ウトナイ湖に流れ込む川のひとつ「美々川」は、道央圏において原始河川の姿を今も残す貴重な場所であり、野鳥を始めとした様々な生きものの生息地であるものの、水質の高濃度窒素問題や水量減少などの問題を抱えています。これらを地元の皆さんに「体験」を通して知っていただくことが保全に繋がると考え実施しました。開催にあたり、ウトナイ湖サンクチュアリのボランティアに協力をお願いし、カヌー体験を地元のカヌー事業者にお願いすることで、地域の自然に関わる方々と一緒に実施することとしました。

 

開催時期は当初、新緑が見られ、野鳥がさえずる5月を設定しましたが、開催直前に新型コロナウィルス感染拡大防止による緊急事態宣言がかかり、7月に順延することとなりました。 

 

7月の開催当日は地元在住の 21 名の参加者を、最初に美々川源流部を案内しました。ボランティアがリーダーとなりグループに分かれ、湧き水、植物、水生昆虫等を観察し、日本野鳥の会のレンジャーが水生昆虫は水質の良い水に棲むこと、川の生態系に重要な役割を果たしていること等をレクチャーしました。 その後、第二美々橋カヌーポートからタップコップ親水公園までの約 2kmを地元のカヌー事業者「Gateway Tours」の指導の元、カヌーで下りました。操作が難しくカヌーが思った方向に進まないこともありましたが、水草のコウホ ネの花、ニジマス、ウグイスやクロツグミのさえずりを楽しみながら下りまし た。最後は、ウトナイ湖サンクチュアリ・ネイチャーセンター館内から美々川の水が流れ込むウトナイ湖を見ながら、レンジャーが水の大切さや、美々川を含む勇払原野全体をラムサール条約湿地に登録し守っていく必要があること等を伝えました。 

 

今回、カヌー体験を入れたことで、自然観察経験があまりない方の参加も見られました。参加者アンケートでは、大人からは「すごく貴重な地域ということが分かった。20 年住んでいてあってあたり前と思っていたが、自然を保護したいと思った」 「私たちのすぐ近くにこんなに綺麗な場所があると知り感動した」 「美々川や勇払原野の保護のために出来ることがあれば地元民として協力していきたい」、子どもからは「いろんな景色、虫、さかなを見れて楽しかった」 「ヨコエビがたくさんとれて面白かった。さわるとつるつるしていて、またさわりたい」などの感想が寄せられ、地元の自然の美しさや重要性、水の大切さを楽しみながら知っていただけたようです。今後もより多くの方に自然の大切さや保全の重要性を伝える活動を行なっていきます。

公益財団法人日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリ
しずくコース

公益財団法人日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリ

事業名

ウトナイ湖サンクチュアリ開設40周年記念イベント 美々川すいすいツアー