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ぼくたちの守るもの
【札幌市】旭山自然調査隊 Webレポート
団体名:旭山自然調査隊
事業名:ぼくたちの守るもの 旭山の森(都市環境林)の集水域の環境を整備し、水辺の命を守る活動
旭山自然調査隊は、北海道e-水プロジェクト助成金で、旭山の森における集水域で水辺の環境整備および水辺の命を守る活動を行いました。
春、ふしぎ池のまわりを観察会ができる状態に保つため、笹刈りやごみ拾い、啓発看板の保守点検作業を行いました。
夏、旭山川の源流、倒木の沢にて観察場所にしている範囲の倒木の片づけや笹刈り、ごみ拾いを行いました。
アライグマが「ふしぎ池」付近に出没したため、定点カメラを設置し、池の生き物の食害を調査しました。札幌市の協力により、箱罠の設置も実施いたしましたが、捕獲までは至りませんでした。
小学生向けの観察会を4月、6月、9月の3回、外部講師をお招きし行いました。参加者は一般参加者や保護者も含め、延べ52名でした。
4月はふしぎ池にて、エゾサンショウウオやエゾアカガエルの観察を行いました。生き物を捕まえて観察するだけでなく、水中カメラを使い水の中を撮影しエゾサンショウウオの雄が雌を待つ姿をみました。6月は円山川の源流にて児童全員が川に入り、追い込み漁を体験しました。2017年に確認したハナカジカの卵を確認しました。9月には旭山川の源流で生き物観察を行いました。毎年観察している日本ザリガニを確認することができました。また、その他ヤゴなど多くの水生昆虫を確認することができました。
観察会に参加した児童は、水辺の生き物を実際に見て触る体験をし、大変嬉しそうでした。今年で4年目となる観察会ですが、高学年の児童がはじめて参加する児童や未就学児童に観察の仕方を教えるなど、お世話をする場面も多々あり、団体メンバーの成長を感じました。
また、今年度主に活動していた団体メンバーで、観察会などの活動をまとめ、札幌市が開催するコンテストに参加しました。まとめの作業を通じ活動の意味や目的を深く理解し、活動内容を広くお知らせしたいという想いが伝わってきました。
今回の活動では、自然体験や観察、まとめ作業を通じ、集水域の環境や生き物を大切にしたいという想いを育てることができたと考えます。また、今年は新型コロナウィルス感染防止の観点から観察会の時間を短縮したので、午後から予定していた室内での顕微鏡での観察ができなかったのが残念でした。
今後も活動のなかで子供たちが抱いた「ふしぎの解明」や「やりたいこと」を実現しながら、「自然に触れる体験」と「各自がそれぞれ考え気づきのある活動」を行っていきたいです。
旭山自然調査隊

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