Webレポート

事業名

北見幌別川水系及びその流域における河川資源の保護・増殖事業及び環境保全に関する啓蒙活動(Reborn THE ヤツメ)

【枝幸町】ヤツメウナギ研究会 Webレポート

団体名:ヤツメウナギ研究会

事業名:北見幌別川水系及びその流域における河川資源の保護・増殖事業及び環境保全に関する啓蒙活動(Reborn THE ヤツメ) 

 

ヤツメ研究会は、北海道e-水プロジェクト助成金で北見幌別川水系及び河川資源の保護・増殖事業及び環境保全に関する啓蒙活動事業を実施しました。

カワヤツメのふ化及び調査研究では、カワヤツメの生息地の調査と人工授精用の個体捕獲を兼ねて5月17日から23日まで北見幌別川本流へ入り、オス15匹、メス9匹を捕獲しました。そして経過を見た結果、成熟状態が良いと判断した5月26日に人工授精を実施することになり、研究会員の他、北海道コカ・コーラボトリング株式会社広報CSR推進部 岡田氏、(公財)北海道環境財団 内山氏の2名を合わせた合計14名で実施、まずはヤツメウナギの産卵床(ほり)を調査・確認した後、市街地を流れる北見幌別川の清掃を行いました。休憩の後、ヤツメウナギの人工授精を実施し状態の良さそうなメス3匹、オス10匹を使用して受精を行い6月4日にふ化を確認、6月30日には研究員5名でおよそ3万匹を放流することができてメイン事業の人工ふ化が成功したことは、大変良い成果が得られたと思いました。

 

一方、課題としてはメスの成熟状態の確認が不確定に終わり実際に最適な卵は、1匹からしか得られなかったことと、生息地の調査が中途半端に終わってしまったので次年度以降は、この1年の経験を活かし個体の状態を見極め、調査日程の調整をしっかり行い来シーズンに備えたいと思います。

 

フィールドワークでは、5月23日に枝幸町歌登総合支所の呼びかけによる北見幌別川の清掃に初参加してきました。数年前から行っている事業とのことですが、ゴミはまだまだ減りませんが、続けることが一番だと思いました。また6月26日には歌登小学校3年生の野外授業を開催し6名の子供たちの前でサケやヤツメウナギの生態の話をした後、幼生の放流を行いました。9月22日は、同じく小学生を対象とした生きもの観察会を実施したのですが、参加者は大人の方1名だけでした。原因としては、3連休の中日だったのと小学生対象なのに学校に対してPRを行えなかった等が考えられます。次回からは日程調整及び周知方法を再構築して事業を行いたいと思いました。

 

講演会及び広報活動では、6月11日にFacebookを開設、11月18日には広報誌を発行して歌登地区の住民以外の方にも研究会を知ってもらえるよう頑張っていきたいです。また11月15日には「猿払イトウを守る会」会長を招き講演会を開催、イトウとヤツメまったく生態は違いますが、会の運営等には大変参考になる講演でした。講演を通じて色んな人達との繋がりが、広がれば良いなと思いました。

最後に、全般的には目標であった人工ふ化が成功して放流も出来ていろんな人達に知ってもらえてとても達成感のある今シーズンだと思います。しかし調子に乗ることなく、この事業を継続して行い放流したヤツメウナギが無事に帰ってくることを願って頑張っていきたいです。

  

ヤツメウナギ研究会

ヤツメウナギ研究会
助成団体

ヤツメウナギ研究会

事業名

北見幌別川水系及びその流域における河川資源の保護・増殖事業及び環境保全に関する啓蒙活動(Reborn THE ヤツメ)