Webレポート
沿岸漂着物に関する住民参加型調査と漂着物トランクキット開発
【札幌市】一般社団法人ちせ Webレポート
団体名:一般社団法人ちせ
事業名:沿岸漂着物に関する住民参加型調査と漂着物トランクキット開発
一般社団法人ちせは、北海道e-水プロジェクト助成金からの支援を受け、「石狩海岸の漂着物の調査」と「その調査結果を札幌市内の中高校生の視点で発表するキット(漂着物トランクキット)」の開発を行なった。そして、そのキットを使い一般の方々向けの展示発表会を実施した。
〇第1回石狩海岸での漂着物調査(ビーチコービング)
2019年5月12日(日)に、札幌市北辰中学校科学部の生徒5名と藤女子中学校・高等学校の科学部の生徒25名が参加して、第1回目の石狩海岸での漂着物調査を行いました。
・最初に、学芸員の志賀健司さん調査方法や調査時の安全、調査手法についてのアドバイスがありました。
・その後、石狩浜海岸で約1時間半にわたって調査を行いました。
・調査終了後バスでいしかり砂丘の風資料館まで戻りました。そして、昼食休憩の後、今回の漂着物についての発表を参加者全員で行いました。
〇調査結果の発表
10月12日・13日に札幌市円山動物園の科学館ホールで実施した「サイエンZOO」の会場でブースを設営し来場する方々への公開展示を実施しました。
・札幌市北辰中学校科学部は、漂流物コレクションとしていくつグループに分類しコルクボードを活用した発表と実際に採集した物を手に取って確かめるタッチコーナを設けていました。
・藤女子中学校・高等学校科学部は、採集物を大きな布に複数のポケットがあり、そこに漂着物がジプロックに入った状態で収納されて展示で、推理クイズを通して漂着物がどこから来たのかなどこの穴はどうしてできたのかなどの考えてもらうものです。
〇第2回石狩海岸での漂着物調査(ビーチコービング)
2019年10月27日(日)には、札幌市北辰中学校科学部の生徒6名と藤女子中学校・高等学校の科学部の生徒27名生徒が参加しました。進め方は、第1回の調査と同じ手順で行いました。
・各校とも生徒が調査方法を自主的に分担して決めていたおり、調査開始からすぐに効率よく目的別に漂流物の採集調査を実施することができました。
・午後からの「いしかり砂丘の風資料館」での漂流物の発表会では、生徒各自が漂流物の由来や漂流物についての痕跡について、イキイキと解説できるようなっていました。
〇本事業を通じて
第1回の調査後から「ゴミ拾いに来た」という認識から「漂着物をよく観察すると色々と面白いことがわかる」という意識に変わり、生徒が自主的に活発に活動するようになりました。
また、漂着物の結果を小学生向けに発表する機会を通じて、海岸漂着物問題をわかりやすく伝えることができるかを自発的に考え行動する姿勢が養われと感じることができる活動になりました。
また、各校とも「今回の経験を活かして継続していきたい」との考えで、今後ともこのような活動を一緒に進めていきたいと考えています。
文責)一般社団法人ちせ 担当理事 菊田 融

一般社団法人ちせ
沿岸漂着物に関する住民参加型調査と漂着物トランクキット開発