Webレポート
Wise useを意識した地域づくりProject
【七飯町】大沼ラムサール協議会 Webレポート
団体名:大沼ラムサール協議会
事業名:Wise useを意識した地域づくりProject
大沼ラムサール協議会は、e-水プロジェクト助成制度を受けて大沼地域の課題である「水質」「外来種」「地域の問題」に対してアプローチを行いました。
「水質」については、ラムサール条約登録湿地であり、国定公園でもある大沼は、富栄養化などの要因によってアオコの発生に悩まされています。そこで当協議会は、学校法人酪農学園と共同研究契約を締結し、湖内環境の調査を行いました。現場で採水をし、試料を大学に送り栄養塩(全窒素・全リン・硝酸・亜硝酸・リン酸・珪素)を分析してもらいました。今年は積雪が少なかったことや雨不足などもあり、大沼に流入する水量が少なかったことなどが要因でアオコの発生が抑えられていました。そういう意味では、例年と違い少しイレギュラーな年でした。また、大学で分析されたデータは当協議会HPにて公開しています。
「外来種」では、北海道七飯高等学校と連携し、高校生に外来種普及啓発チラシを作製してもらい、高校生自身が観光で大沼に来た方へ配布するイベントを行いました。7月27日、当日はあいにくの天気で観光客も想定したよりも少なかったのですが、高校生は天気など関係なく元気にチラシを配布していました。
活動を始めた数年前は、ウシガエルが外来種であることやその扱いに罰則があることなどは知られていませんでしたが、地道な活動によって地元の外来種への考え方は大きく変わってきたように感じました。
「地域の問題」では、大沼へのビジターセンター設立や自然を活かした地域づくりを考えるシンポジウムを7月19日に行いました。基調講演にクッチャロ湖の小西 敢氏をお呼びし、ラムサール条約地とビジターセンターの役割についてお話しいただきました。パネルディスカッションでは、大沼に関わりのある方や地元の方を交え自然と地域を考えるきっかけづくりを行いました。
この際に話題として出た、大沼を良く知るために来年度から行われる「大沼学」と呼ばれる総合的学習の時間の活動について学校・教育委員会・地元を交えた話し合いの場をつくることが出来ました。
助成を受け様々な活動を行うことが出来ました。次年度以降も今回の活動を発展させながら継続的に活動できるようにしたいです。
大沼ラムサール協議会

大沼ラムサール協議会
Wise useを意識した地域づくりProject