Webレポート
自然戦隊マガレンジャーの活動支援
【美唄市】宮島沼の会 Webレポート
団体名:宮島沼の会
事業名:自然戦隊マガレンジャーの活動支援
宮島沼の会は、自然戦隊マガレンジャーの活動支援のうち4つの事業をe-水プロジェクト助成金によって実施しました。
マガレンジャーは、美唄市内に住む小学3年生から高校3年生の子どもたち(以下、隊員)で構成され、宮島沼で遊びながら保全にかかわっています。活動の企画、計画、実行すべて隊員がおこなっています。
「米粉料理づくり」は、平成30年8月2日に実施し、地元の米粉でピザをつくり薪窯で焼いて食べました。
宮島沼周辺では、マガンによる小麦食害が問題になっています。これはマガンの飛来数増加と、転作によりマガンがエサとする落ちモミが不足するため起こるとされています。隊員たちは、お米をたくさん食べることがお米農家を助け、転作等による水田の減少を防ぎ、マガンが食べる落ちモミを増やすことにつながると考え、活動に組み入れています。
「田んぼと沼の生きもの調査」は、8月2日に実施しました。
身近な生きものを捕まえて観察することは、その場所の生物相を理解する手助けになりますし、遊びの中での生きものさがしが、田んぼや沼で過ごした楽しい思い出として残れば、将来彼らが大人になった時に保全へと目を向けるきっかけにもなるでしょう。今回は時間が足りず、観察だけで終わってしまいましたが、次回は同定と図鑑づくりまで行いたいです。
「いしかりUMIBEキッズクラブと交流」は、8月18日に、キッズクラブの子どもたち(以下、キッズ)と油田跡の見学、望来海岸で化石採集や生きものさがしをおこないました。初めはなかなか話しかけられませんでしたが、最後は、ヤドカリの獲り方や魚の潜んでいる場所をお互いに教え合い、少しずつ交流の目的は果たせたようです。
「宮島沼カントリーフェスへの出展」は、8月26日に実施しました。マガレンジャーは、毎年ヨシ紙作り体験と、ヨシ絵葉書販売でブース参加しています。
隊員たちは、宮島沼の水質悪化をなんとかしたいと思い、沼の栄養分をたっぷり吸って生長するヨシに注目しました。枯れたヨシが沼に倒れる前に刈り取ることで、ヨシが吸った栄養分も沼の外に出せると考えたのです。刈ったヨシからつくったものがヨシ紙です。
当日、用意していた絵葉書は完売、体験用のパルプも使い切ってしまいました。出展を通してたくさんの方に宮島沼について知ってもらうことができ、売り上げは、隊員たちの活動資金になりました。
また、前週交流したキッズたちが、一日マガレンジャーとして一緒に活動してくれました。
マガレンジャーは、活動を通じてたくさんの方に宮島沼に興味を持ってもらい、保全につなげたいと考えています。宮島沼の会は、子どもたちが企画した活動を実現できるよう、これからもマガレンジャーのサポートを続けていきます。
宮島沼の会