Webレポート
自然と人と産業が共存する網走川流域学習事業
【網走市】網走川流域の会 Webレポート
団体名:網走川流域の会
事業名:自然と人と産業が共存する網走川流域学習事業
網走川流域の会は、網走川流域の豊かな恵みを次世代に引き継ぎ、持続可能な流域社会の構築を目指して活動し ており、このたび、北海道 e- 水プロジェクトの助成をいただき、流域住民の流域に関する共通認識醸成を目的と して、流域連携に関するシンポジウムの開催、流域一斉清掃や流域学習を行いました。 第 1 回は 7 月 18 日に美幌町に位置する網走川支流駒生川にて「魚取り・生物観察」を実施しました。講師に 美幌博物館の町田学芸員を招き、アメマス、ヤマメ、フクドジョウなどたくさんの生き物を採取し観察しました。 また、網走川流域初の取り組みとなる流域すべての自治体(一市三町)による一斉清掃を 6 月 26 日に開催し、 447 名が参加し、1 トンのごみを回収しました。 シンポジウムは 4 月 18 日に流域社会の役割や重要性、普及啓発についての意識を向上させるために TR ネッ ト(鶴見川流域ネットワーキング)代表理事の岸由二慶応大学名誉教授を講師として開催しました。
また、網走川流域初の取り組みとなる流域すべての自治体(一市三町)による一斉清掃を 6 月 26 日に開催し、 447 名が参加し、1 トンのごみを回収しました。
流域学習は流域住民の意識を川と流域の産業に向けることを目的として、網走川流域在住の小学生と保護者を対 象とし 7 月から 10 月まで計 4 回開催しました。第 1 回は 7 月 18 日に美幌町に位置する網走川支流駒生川にて「魚取り・生物観察」を実施しました。講師に 美幌博物館の町田学芸員を招き、アメマス、ヤマメ、フクドジョウなどたくさんの生き物を採取し観察しました。
第 2 回は 9 月 11 日に津別町と大空町で農業・酪農体験学習を行い、津別町では日本で初めて JAS 有機を取 得した津別町有機酪農研究会の柏葉さんを講師に乳搾りや子牛への授乳、バターづくりを行いました。大空町では 株式会社大地の MEGUMI の赤石さんを講師に有機農業に関する説明や農業機械見学、芋掘りをおこない、自分た ちの作ったバターでジャガイモをいただきました。
第 3 回は 10 月 1 日に網走で鮭の水揚げや親魚捕獲施設見学、サケのさばき方、調理・試食を行いました。鮭 の雄と雌の見分け方や、網走川で捕獲した鮭の採卵や受精を行いました。また網走漁協青年部長の品田さんを講師 に鮭を自分たちでさばき、津別町の有機タマネギと網走の鮭のホイル焼きを作っていただきました。
最終会となる 10 月 8 日は、網走川最上流津別町ノンノの森で NPO 森のこだまの上野代表を講師に森林・源 流散策を行いました。ノンノの森は台風の襲来を受けた直後でしたが、自然や水の脅威、森の再生能力について美 しいノンノの森と津別川を散策しながら感じてもらいました。私たちは今回このような機会をいただきこの事業を 実施することができましたが、アンケートの結果から満足度は高かったと評価しています。今後もこの事業を継続 することにより、山から海までの流域のつながりを理解し、水が流域の生態系や農林水産業を支え、私たちの産業 と暮らしを支えていることの理解を深めていきたいと考えています。当会では今年の結果をもとに次年度以降は独 自予算を捻出し、この取り組みを継続し、自然と人と産業が共存する網走川流域社会を目指してきたいと思います。
網走川流域の会