Webレポート
外来生物防除対策事業
【鹿追町】然別湖生物多様性保全協議会 Webレポート
団体名:然別湖生物多様性保全協議会
事業名:外来生物防除対策事業
然別湖生物多様性保全協議会は、北海道e-水プロジェクト助成金で、然別湖における外来生物 防除対策事業を実施しました。
環境学習ではウチダザリガニに対する啓発を目的に、町内の中学校・高校の2年生を対象に7月 に瓜幕中学校・鹿追高等学校、9月に鹿追中学校の生徒を対象に実施しました。参加人数は瓜幕中 学校10名、鹿追中学校52名、鹿追高等学校75名の計137名で、協議会メンバーである伊藤・ 丸山・鈴木の指導の下、実際に仕掛けた捕獲用籠を回収し、捕獲したザリガニの計測や雌雄判別を 行ったのち、茹でて試食しました。生徒達からは、こんなに生息していると思わなかった、処分す るなんて可哀そう、美味しくないと思っていたが、実際食べてみたら美味しかった等いろいろな意 見がありました。
防除活動では、ウチダザリガニの減少を目的に、7月・8月・9月・10月の期間に、計26回 の捕獲活動を実施し、環境学習の3回と併せて合計で34,975匹を捕獲しました。また、併せ て生態系の保全を目的としたザリガニ進入防止柵の試験も行いました。
今回の防除活動では、捕獲数では34,975匹を数え、昨年から比較すると約3倍の捕獲数とな り大きな成果を上げることが出来ました。ただし、コンスタントに捕獲が出来ている事から、湖内 にはまだ相当数のウチダザリガニが生息している事が推測されます。環境学習についても、中学2 年生時に体験した生徒さんたちが、今回高校2年生として再度体験する生徒さんもおり、事業を継 続していく事により特定外来生物に対する知識の高揚が図られていると考えます。 今後は捕獲場所などを選定し、重点捕獲地域を定め、ミヤベイワナの繁殖河川であるヤンベツ川付 近の捕獲圧を高め河川への侵入を防ぎ、然別湖の生態系の保全を図ると共に、引き続き環境学習を 行う事により、子供達や一般の方々に特定外来生物への意識を高め、計測等のお手伝いをしてくれ るボランティアを増やしていきたいと考えております。
然別湖生物多様性保全協議会

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外来生物防除対策事業