Webレポート
札幌圏における水源から河川流域および沿岸の自然環境や生物多様性を理解するための教材開発および講座の実施
【札幌市】CISEネットワーク Webレポート
団体名:CISE ネットワーク
事業名:札幌圏における水源から河川流域および沿岸の自然環境や生物多様性を理解するための教材開発および講座の実施
【事業内容】
CISE ネットワークでは、札幌圏の生き物についての理解を深めるための「サケ」、「海獣」、「ホタ ル」のトランクキット開発を進めております。平成 26年度は、北海道 e-水プロジェクトの助成を受けて、西岡公園と吉田川公園での生き物調査とホタルトランクキットの開発を行いました。
〇平成26年5月に北海道大学・北海道開拓記念館の研究者と西岡公園の学芸員からなる、ホタルワーキンググループを発足しました。ホタルの生活史などの生態などを楽しく理解できる教材「ホタルトランクキット」の内容の検討と開発を進めました。開発したトランクキットには、次のような教材が収納されています。①燥標本,②ホタル生活史樹脂封入標本,③ホタルの生態を解説したパネル,④日本の代表的なホタルであるゲンジとヘイケの発光模型,④ホタル籠,⑤ホタル関係の絵本や図鑑
〇平成26年7月5日に、小・中学校の子どもたちからなる「にしおか魚組」による吉田川公園での魚類調査を実施しました。吉田川は、西岡公園にある川と違い川幅が極端に狭く、周囲を民家に囲まれている川でした。農業試験場内に源があり、下流は厚別川に繋がります。今回の調査では、フクドジョウとイバラトミヨが捕れた魚類のほぼ全てでした。捕獲できた魚種は少なかったものの、体のサイズは非常に大きく、フクドジョウだと西岡公園で見られるものの倍近い体長でした。午後は、午前中に吉田川捕獲した魚と、西岡公園の魚をそれぞれ水槽に移し、並べて展示しました。水槽や、吉田川の説明、西岡公園の説明パネルを設置し、「水槽展示」をしました。水槽展示では、吉田川について興味を持ってもらうだけではなく、普段の魚組の活動の場である西岡公園についても知ってもらえるような展示にしました。水槽展示は、1時間と短い時間でしたが、32名の参加者がありました。展示会終了後に、捕獲した生き物を子どもたちの手で吉田川に戻しました。片づけの後に、バスで西岡公園に戻ってから解散しました。参加した子どもたちは、調査・計測活動や会場設営や参加者への呼びかけなどをテキパキとこなす姿とても印象的でした。
〇平成26年6月1日~8月3日までの間に、西岡公園にてホタルの個体数を目でみて確認する調査を実施しました。その結果、本年度、ホタルがたくさん見られたのは6月下旬から7月下旬でした。
平成26年7月19日,20日,21日,8月2日,3日の5回に渡って、一般来園者を対象に酪農学園大学の学生さんの協力を得て、ホタルの観察会を実施しました。ホタ ル観察会への参加者数は、下記の通りです。 7月19日:218名,20日:276名,21日:164名, 8月2日 170名,3日:110名

CISEネットワーク
札幌圏における水源から河川流域および沿岸の自然環境や生物多様性を理解するための教材開発および講座の実施