Webレポート
幌別川流域・森と水辺の環境教育ネットワーク
【登別市】NPO法人登別自然活動支援組織 モモンガくらぶ Webレポート
団体名:NPO 法人登別自然活動支援組織モモンガくらぶ
事業名:幌別川流域・森と水辺の環境教育ネットワーク構築事業
当法人は、北海道 e-水プロジェクト助成金で、登別市内の幌別川流域(鉱山地区)において、「幌別川流域・森と水辺の環境教育ネットワーク構築」事業を実施しました。本事業は、地域社会のニーズに合う新しいモデルづくりを行い、学校教育と森、川、水の自然環境を活かした教育機会を地域に提案し、行政、学校現場との連携によって、地域資源の活用及び学校教育関係者を含めた環境教育ネットワークを構築し、森、川、水辺の環境保全を推進していくこ とを目的とし、4 本の事業を行いました。
① 「学校教育×環境教育」指導者養成講座(人材育成)
教職員、自然体験活動指導者を目指す方を対象に、平成26年8月から11月まで全4回の講座を行い、のべ48名の方にご参加いただきました。その後、同助成金事業内「ヤマセミ塾」をはじ め学校対応プログラムの際にボランティアスタッフとして関わる場面や、小学校の総合的な学習、宿泊学習、中学校の総合的な学習で児童、生徒を引率し、環境教育を活用することへとつながりました。
②学習指導要領に沿った「川がつなぐ森キット」開発(教育ツールの開発)
指導者養成講座での学び、ヤマセミ塾でのトライアル、学校対応プログラムでの実践から検討し、学習指導要領につながる環境教育出前講座用「川がつなぐ森キット」を開発しました。
③学校教育×自然体験活動・小学生向けトライアル「ヤマセミ塾」
8月と11月、全2回「ヤマセミ塾」を実施し、14名の子どもたちにご参加いただきました。同助成金事業内の指導者養成講座での学びを活かしてプログラム開発を行い、その後、学校対応プログラムへの応用へとつなげました
④ 「学校教育×地域資源×自然学習」
10月から11月まで全3回、学校教育と環境教育をつなげる地域資源の発掘を目的として実施 し、23名の方にご参加いただきました。室蘭、登別の地元企業の協力を得て、地域産業と自然学習をつなげるプログラム開発を行いました。また、地域のみなさんに地域のことを知っていただくきっかけとなり、学び、気づきが深まる機会へとつながりました。
本事業の成果として、小学2年生理科「いきものだいすき」、小学5年生宿泊学習・理科「流れる水のはたらき」、小学6年生総合的な学習・算数「数と計算、図形、量と測定」 ・理科「生物と環 境」等、学習指導要領を踏まえた環境教育プログラムを開発しました。今年度環境教育を提供した件数は47校でしたが、本事業での成果を実際に学校へ提供できました。そして、出前講座依頼(1 2月)へとつながりました。今後も増加が見込まれ、多様なニーズに応える上で、学校教育現場への環境教育を取り入れる機会も高くなると考えられます。また、事業を通して、教員、地域の指導者のみなさんと情報交換を行い、地域で取り組む環境教育の在り方など共通理解を図ることができ ました。また、教育委員会と連携し、教頭会を通じた先生方への働きかけ、課題となっているふぉ れすと鉱山までの交通費のバックアップをいただき、地域で取り組む環境教育への評価をいただきました。今後も、地域での教育効果を高めるため学校教育とのネットワークをさらにつなげ、環境保全に対して行動できる人材の育成・輩出、そして環境保全に対して行動し課題解決できる地域へとつながるよう、次年度以降も継続していきます。

NPO法人登別自然活動支援組織 モモンガくらぶ
幌別川流域・森と水辺の環境教育ネットワーク