Webレポート
ドニチカキップでめぐる真夏の雪ツアー
【洞爺湖町】NPO法人札幌オオドオリ大学 Webレポート
団体名:NPO 法人札幌オオドオリ大学
事業名:ドニチカキップでめぐる真夏の雪ツアー
活動場所:札幌市内円山動物園アジアゾーン高山館(中央区)/創健美食がじゅまる(中央区) /札幌建設運送株式会社(厚別区)
活動日(期間) :平成 26年8月3日(日)
参加人数:16名(スタッフ込み)
【活動の主旨】
2013年冬季、札幌市は記録的な大雪となり、交通網のマヒなど都市機能を低下させた。雪対策費用は例年の150億円を大きく上回り、200億を計上した。札幌市市政調査では、市に要望することに「除雪」は、毎年一位であり、札幌市民にとって、雪処理問題は毎年の悩みの種である。そこで、雪が人びとの暮らしにどのように利用・応用・活用されているかを知ることで、雪の印象を少しでも好転できるだろうと考え、札幌市内近郊(ドニチカキップで移動できる範囲)の雪関係施設を 巡ることで、「雪でがんばっているところや人」を知るツアーを企画した。具体的には、雪を利用した雪冷房施設や越冬物の食味体験、除雪車の見学会と利雪・克雪に関する施設見学であり、ツアー後には参加者の意見交換(感想や雪利用のアイデア交換)なども行った。
【活動の流れ】
10:00 円山動物園
[見学] アジアゾーン高山館における雪冷房システムの見学
12 : 00~ 創健美食がじゅまる
[体験]越冬野菜を使った創作料理のランチ会
14 : 30~ 札幌建設運送株式会社
[体験]除雪車両見学会
[まとめ]身近でできる雪利用を考えよう!
15:30 札幌市営地下鉄大谷地駅にて解散
【活動内容の詳細】
◎円山動物園アジアゾーン高山館
円山動物園池田氏の案内で、昨年リニューアルしたアジアゾーン高山館にある雪冷房システム(活動内容の続き)を見学した。高山館裏手には、数ヶ月前に降ったといわれる雪が白いシートに覆われ、保存されている。 17℃に設定された高山館は、主にチベットや中国の高山地帯に棲むレッサーパンダが快適に棲める環 境を再現していた。活動日当日は、最高気温32℃であり、雪冷房の恩恵を体感できる絶好の機会とな った。
◎創健美食がじゅまる
オーナーシェフ高井氏により、越冬野菜を使った創作料理が提供された。主に、じゃがいもを使った 創作料理であり、越冬で身につけた野菜の糖度とシェフの腕で越冬野菜の美味しさを体感できた。高井氏曰く、越冬野菜は、有機野菜に匹敵するほどの滋味を兼ね備えるとのこと。越冬野菜の最盛期は、1月から5月とのことで、今後の活動の拡がりを感じた。
◎札幌建設運送株式会社
札幌建設運送株式会社の川端氏から会社概要のご説明をいただいたあと、除雪車両の見学会が行われ た。当日試乗見学させていただいた車両は、 ブルドーザー・グレーダー・ロータリー車・融雪剤散布車であり、見学者一同は間近に見る除雪車両に終始驚いていた。 また、除雪車両の試乗も行われ、試乗体験をした参加者は、非常に満足げであった。一方、除雪をするオペレーターが、最近減少傾向にある話も川端氏から伺い、 我々の冬のくらしを支える除雪作業者の労苦を少しでも理解する機会になったと思われる。
◎ブリーフィング
除雪車両の見学会後、札幌建設運送株式会社内会議室にて、ツアーのまとめを行った。参加者からの意見を列挙する。
「レッサーパンダの冷房が自然の冷たさなので、身体にやさしい感じがした」 「野菜がすごくおいしかった。甘かった」 「除雪の農道力不足を初めて知りました。感謝しなくては」 「雪は厄介者ではなく、色々と有効利用できる」
このような、利雪・克雪を身近に体験できた真夏のツアーを開催した。

NPO法人札幌オオドオリ大学
ドニチカキップでめぐる真夏の雪ツアー