Webレポート
さと川さと森 ~水を旅していのちつながる~
【札幌市】手稲さと川探検隊 Webレポート
団体名:手稲さと川探検隊 (札幌市)
事業名:さと川さと森 ~水を旅していのちつながる~
事業概要:4 月には、昔の手稲区を想像し、予測しながら現在のカエルの卵を見つけるカエルの卵ソンを 行い、8 月にはこれまで分かった生きものことや同じ流域・身近な自然を札幌市民・手稲区民に広く伝え る生きものフォーラムを開催する。「水」を源とする自然の大切さを深めることで自然環境を守り、未来 に引き継いでいく心を育む。
手稲さと川探検隊は、北海道e-水プロジェクト助成金で4月から11月までの間に7回の活動を実施 した。
■4月27日には、カエルの卵のある環境を古地図等を使用し推測・調査する「カエルの卵ソン」を手稲区 の平地部全域で実施した。参加者は34名で、3チームに分かれて卵探しを行い、過去3ヵ年までで35箇所 で卵を確認しました。今のカエルの生息域を見て昔はもっとたくさんのカエルがいたのだろうと昔の手 稲区を想像することができました。
■5月18日には手稲山の市民の森を中心に6kmを歩き山の鳥を探す「バードウォーク 」実施した。朝早 い活動のため少人数の14名で実施し、キビタキやカワラヒワ、ゴジュウカラなど山に生息する鳥たちと 庭にやってくる鳥たちと照らし合わせて特徴を覚えることができました。
■7月6日には、大好評の「コウモリナイト」を星置川において35名で実施しました。札幌の中にもたく さん生息しているコウモリですが、実は見る機会はとても少なく、北海道大学大学院農学研究科の赤坂 卓美博士の協力のもとコウモリを捕獲していただき、近くでコウモリの体や飛び方などを観察すること ができました。まだまだ未知ないきものを観察できて子供も大人も興奮する活動でした。
■8 月 24・25 日の 2 日間連続の「身近な いきものフォーラム in 手稲」では石川県立大学の柳井清治教 授を招いて手稲区民センターで基調講演をいただき、50 名の来場者となりました。またトークセッショ ンとして太田稔氏(環境共育事務所うてきあに)、椎野亜紀夫准教授(北海道工業大学)、田中住幸氏 (あそベンチャースクール)、綿路昌史氏(カラカネイトトンボを守る会)、斎藤和範氏(ざりがに探 偵団)と共にお互いの活動や安全管理、外来種問題、情報共有について話し合いました。 また、2日目には柳井教授と斎藤氏の協力のもと星置川で子供・親子向けにいきものさがしを30名で 開催し、フォーラムではわからない実際の川のあそびや子供の素朴な質問に丁寧に答えていだだき2日 間で子供から大人まで海と川と森のつながりについて学ぶことができました。
■「川の生きものモニタリング」は6月2日、10月13日、11月9日の3回の活動でそれぞれ19名、21名、7 名で星置川にて実施しました。モニタリングということで、星置川の同じ場所で6月と10月にいきものを 調べ、11月には、手稲コミュニティーセンターで詳しく種類を分けて、星置川には何種類のいきものが 生息しているのか調べました。水生昆虫がとても多いことに驚き、11月にはさらに細かな種類に分類さ れることにまた驚いていました。小さな水生昆虫といういきものが川にたくさん生息していることを実 感していただきました。
今回の事業では、約 200 万人が住む札幌市の中でも様々ないきものが生息していることを参加者に実感 してもらうことができました。今後は、さらに多くの方に身近ないきものを知ってもらい、人間と動物 の共生する札幌で生活していることを実感してもらえるような活動を展開していきたいと考えています。

手稲さと川探検隊
さと川さと森 ~水を旅していのちつながる~