活動報告

事業名

野付半島・野付湾及び流入河川における環境保全及び普及啓発事業

【別海市】野付半島・野付湾及び流入河川の環境保全ネットワーク Webレポート

団体名:野付半島・野付湾及び流入河川の環境保全ネットワーク (別海町) 

事業名:野付半島・野付湾及び流入河川における環境保全及び普及啓発事業 

事業概要:海辺のゴミ拾いで海水汚染を改善し、流入河川のザリガニ防除で生物多様性の回復を図る。 流域周辺の住民や子どもたちに、講演や自然観察などを通して普及啓発を行う。上流部住民に産業環境 の改善をPRし、観光客らにも解説看板で水環境保全に理解を得る。また、パンフレットやイベントな どで、活動の成果を報告する。 

 

野付半島・野付湾及び流入河川における環境保全ネットワークでは、北海道 e-水プロジェクト助 成金で、野付半島・野付湾及び流入河川・流入域で、環境保全や普及啓発活動に取り組み、野生生 物の保護、及び水産振興を図ることを目的とし、環境保全活動、環境教育、普及啓発活動を実施し ました。 

環境保全事業では、水質の悪化、生態系の破壊を防ぐため、5 月・10 月に野付湾でのゴミ拾い、6 月~10 月に流入河川での外来種防除を実施。計 364 匹のウチダザリガニを捕獲することができまし た。さらに、10 月には流入域最上流部で約 100 名が参加し、2000 本のヤナギの木を植樹しました。 環境教育事業は 5 月~11 月にかけて実施しました。近隣小中学生に地元の自然環境を知ってもら うため、海域と陸域の自然観察や出前講座を行いました。内陸部の学校児童はもちろん、海岸部の 児童からも「身近にこんな自然があり、こんな生き物が棲んでいたなんて知らなかった」という声 が多くあがりました。出前講座では、ミニゲームなどを交えながら、野付の自然と、生き物、森・ 海・川のつながりを紹介しました。こちらも「知らなかった」「今度、半島に行ってみたい」という 感想を多くもらいました。10 月には野付漁協の市場・加工場見学を行い、水揚げから加工・販売ま での流れを学習しました。 

普及啓発事業では 8 月 10日にアザラシ観察会を開催し、一般市民 23 名が参加。条件の悪い中、 初めて見るゴマフアザラシを熱心に観察しました。8 月~10 月にかけては伝馬船ウォッチングで水 鳥の姿や湾内に繁茂するアマモの様子を低い目線で観察しました。特に 10 月のウォッチングでは打 瀬舟での北海しまえび漁を見学し、漁師さんにお話を伺うこともできました。7 月からは野付湾の代 表的な生き物とそのつながりが分かる解説看板作製を開始しました。野付小学校児童がイラストを 描き、野付漁協に監修してもらった野付ならではの解説看板を 11 月に設置することができました。 さらにこの解説図の他に本ネットワークの活動や野付湾の特徴を記載したパンフレットも作成しま した。10 月 31 日には、上流部である中標津町でアマモの講演会を開催し、約 30 名が豊かな野付湾 を支えるアマモと河川との関係を学びました。 

その他、11 月 10 日にラムサール条約記念イベント音楽と語りを開催。音楽を楽しみ、野付の不思 議な地形の成り立ちについて学びました。地元の野付小学校では郷土の自然と産業を学ぶ「のつけ 学」に取り組んでいます。毎年テキストを改訂し、今年も新しいものを作成しました。 今回は野付漁業協同組合、別海町立野付小学校、野付半島ネイチャークラブ、野付半島ネイチャ ーセンターで構成したネットワーク団体での活動でしたが、充分に連携できたとは言い難い活動と なってしまいました。今回の活動を期に、関係団体でさらに親睦を深め、より継続的な、陸域・海 域の環境保全、普及啓発活動に取り組んで行きたいと思います。

野付半島・野付湾及び流入河川の環境保全ネットワーク

野付半島・野付湾及び流入河川の環境保全ネットワーク

事業名

野付半島・野付湾及び流入河川における環境保全及び普及啓発事業