Webレポート

事業名

こども 体験型湿原学習「水辺探検隊」

【釧路市】釧路湿原国立公園連絡協議会 Webレポート

団体名:釧路湿原国立公園連絡協議会(釧路市) 

事業名:こども体験型湿原学習「水辺探検隊」 

事業概要:次世代を担う子ども達に、釧路湿原最大の湖である塘路湖において、環境学習を体験することにより、自然の 大切さを学び、釧路湿原の環境保全や湿地の賢明な利用(ワイズユース)の考え方を定着させる。 

 

釧路湿原国立公園連絡協議会では、釧路湿原最大の湖である塘路湖において、環境保全及び湿地の賢明な利用(ワイズ ユース)の両面を学習の目的として、北海道e-水プロジェクトの助成を受けて、こども体験型湿原学習「水辺探検隊」 を実施しました。 

当協議会では、釧路湿原の保全や自然環境に関心のある子ども達に対して、自然保護活動等に積極的に関わることで、 自然保護活動等の主導的役割を担う人材として養成を図ることを目的に「釧路湿原こどもレンジャー」を組織しており、 その活動の年間プログラムに本事業を組込みました。 

当日は、真夏とは思えない涼しい天候の中、21 名の小中学生とスタッフ保護者等総勢 39 名で地引網体験、カヌー体験 を塘路湖内で、ネイチャークラフトを塘路湖エコミュージアムセンター内で行いました。 

 

1)地引網体験

地引網体験では、事前に仕掛けた網を地元漁師の指導の下、想像以上の網の重さに耐えながら、参加者全員が全力 で引き上げ、大量の魚を捕獲し、その場で塘路湖に生息する水生生物の調査を行いました。調査はチーム毎に分担し て行い、魚に触ることをためらう子どももいましたが、悪戦苦闘しながらも全員で協力して魚の種類の同定や計測を 行いました。調査後は、捕獲した魚を湖にリリースし自然にかえしました。 

 

2)カヌーツアー体験

 塘路湖内のカヌーツアー体験では 8 人乗りカヌーに乗船し、カヌーガイドの案内により湖上より水生生物や野鳥の 観察を行いました。乗船中は上空にオジロワシ、トンビ、アオサギ等の野鳥を確認することができ、湖岸ではエゾシ カの親子が水草を食している姿を双眼鏡により確認できました。初めてのカヌー体験となる子どもも多く、オールを 漕ぐ手が覚束ないこともありましたが、湖の大きさと野生生物を身近に感じることができ、釧路湿原の素晴らしさを 実感できました。 また途中、湖内 3 地点において水質調査のための湖水を採取し、試薬等により水質調査を行いました。 

 

3)ネイチャークラフト体験

木の枝やドングリ等、自然の素材を利用したネイチャークラフト体験では、講師の塘路湖エコミュージアムセンタ ー指導員により、グルーガンの使い方、作成方法等の説明の後、各自、自由な発想で思い思いの作品を仕上げました。 

 

参加者は、水辺での環境学習として自然の中で様々な体験を行い、活動の目的でもある釧路湿原の環境保全や湿地の賢 明な利用(ワイズユース)について、意識を高めることができました。今後は更に考え方を定着させるため、子ども達に とって身近な存在である釧路湿原の豊富な水辺環境を利用し、次年度以降も発展した事業を展開していきたいと考えてい ます。

釧路湿原国立公園連絡協議会
助成団体

釧路湿原国立公園連絡協議会

事業名

こども 体験型湿原学習「水辺探検隊」