Webレポート

事業名

「歴舟川流域における水環境保全に向けた取組」

【大樹町】歴舟川の清流を守る会 Webレポート

団体名:歴舟川の清流を守る会(大樹町) 

事業名:歴舟川流域における水環境保全に向けた取組 

事業概要:大樹町の歴舟川流域一帯で、①魚道・河川敷清掃、②ヤマメ稚魚放流、③水 生生物等の生きもの・水質調査、④カムイコタン歴舟の森パンフレット作成、カムイコ タンの森での体験学習 

 

歴舟川の清流を守る会は、北海道e-水プロジェクト助成金で、歴舟川流域における環 境保全事業を実施しました。 

5月23日(日)は、歴舟川上流域の魚道清掃、中流域の河川敷清掃を実施しました。 会員20名が参加し、河川敷に捨ててあるゴミを拾い、その後、上流域に移動し、魚道に 引っ掛かっている枝などの除去を実施しました。

6月6日(日)は、歴舟川の水質調査を 実施しました。会員10名が参加し、①尾田橋、②ふるさと大橋、③歴舟大橋、④豊里川 との合流点、⑤芽武川との合流点の5か所で行い、水素イオン濃度(pH)などが基準値を 満たすなど、いずれもきれいな水であることが確認されました。

6月12日(土)は、歴 舟川上流域にてヤマメ稚魚放流を実施しました。会員8名が参加し、体長10センチ前後 の稚魚7000匹をバケツで放流しました。

7月4日(日)は、歴舟川大樹橋上流左岸の 支障木除去を実施しました。会員30名が参加し、大樹橋下から上流に向かって約200 メートルほどの間を草刈り機やかまを使い、河原に茂った草を刈り取りました。

8月11 日(水)は、歴舟川の水生生物調査を実施しました。会員の有岡繁さんを講師に、実際に 川に入り、川底の石をひっくり返すなどし、大きさ数ミリのヒラタカゲロウなどを捕まえ ました。生物指標で最もきれいな水質に分類され、子どもたちは川の清流ぶりを実感して いました。

10月28日(木)は、カムイコタン歴舟の森における体験学習を実施しまし た。会員の他、十勝西部森林管理署の職員などが講師を務め、森林の役割や、森と川と海 のつながりの説明を受け、散策路を歩いて樹名などを学びました。

11月11日(木)は、 北海道e-水プロジェクト記念講演会を実施しました。会員など40名が参加し、講師に北 海道立林業試験場の長坂有氏を迎え、「河畔の生き物のつながりから見た流域環境保全」 と題した講演をしていただきました。 

今回の事業を実施したことにより、多くの町民に歴舟川に関心を持ってもらうことがで き、改めて環境保全の意識が高まりました。また、今回、初めて実施した水生生物調査で は、多くの子どもたちに歴舟川にふれる機会を提供することができ、カムイコタンの森で の環境学習と合わせて、次の世代に引き継いでいく基礎となるものができたと考えており ます。しかし、町民約6,100名に対し、会員数70名、事業への参加延人数が約20 0名と、まだまだ活動の幅を広げて行く必要があると認識しています。 

くしくも、11月に公表された平成21年度公共用水域水質調査において、歴舟川上流 域が平成12年以来、9年ぶりの日本一に輝きました。これを更なる契機として、今後と も地道ながらも着実な活動を展開していきたいと考えております。

歴舟川の清流を守る会
助成団体

歴舟川の清流を守る会

事業名

「歴舟川流域における水環境保全に向けた取組」